今期(令和2年度)の活動概要と来期(令和3年度)の活動方針
今期の活動は、コロナ禍の影響で活動の開始が大幅に遅れました。しかし、その後リモート会議体制が整備されたことで、会議が頻度高く開催し、各ワーキンググループ(WG)とも一定の成果を収めました。また、年末から消費者庁による「特定保健用食品制度(疾病リスク低減表示)に関する検討会」がスタートし、理事長が委員として参画されることから、そのフォロー体制として幹事会を中心にプロジェクトチーム(PT)を組織化し、検討会に臨みました。以下、各WGおよびPTの活動の概要を報告します。
■ 令和2年度 活動概要
■ 制度活性化ワーキング
WG1-A 議事録解析、マニュアル整備;
消費者委員会での特定保健用食品の審議における指摘や議論の傾向を把握し、解析内容を事例集形式にまとめた。また、トクホ開発・申請マニュアルの改訂については、本年度発出された通知改正内容を盛り込み発行した。
WG1-B 申請・審査の合理化・見える化検討;
今年度は、@「特定保健用食品の申請に係る処理状況フロー」(以下、フロー)の作成と、A変更届の範囲の明確化の2つのテーマに取り組んだ。@は、これまで把握しづらかったトクホ申請から許可までの省庁内手続きの「見える化」に取り組み、協会の発信文書として公開した。Aは、通知が定める変更届出の範囲と実際の届出内容の乖離を解消し、消費者庁・事業者双方の負担軽減を図ることを目的とした。

■ 疾病リスク低減トクホ検討ワーキング
トクホにおける疾病リスク低減表示の発展および活用拡大を目的に、以下の事項に取り組んだ。
WG2 ガイダンス班;
疾病リスク低減表示トクホの拡大をテーマに、申請に必要な要件・資料の明確化を検討し、申請のためのガイダンス案を検討した。さらに消費者庁の疾病リスク低減表示に関する検討会での議論をふまえてガイダンス案の概要をまとめた。
WG2 表示班;
海外に見られるような二段階表示に関する調査・研究成果をもとに国内の生活習慣病関連の5領域について、医学会の診療ガイドライン等に記載されている診断マーカーと疾病リスクとの関連性に関する公知の事実を表示根拠とする考えも含めて、二段階表示を具体的に検討した。

■ コミュニケーションワーキング
WG3;
トクホの普及啓発のためのコミュニケーションについて2つの取り組みを実施した。1つ目は「トクホを特定健診・特定保健指導に役立てる」のための作戦と仕組みについて議論を開始した。2つ目は、協会の発行する冊子〔トクホ〕ごあんない」の改訂に向け、消費者に普及啓発するうえでの課題の抽出とその解決に向けて議論を行った。

■ 「特定保健用食品制度(疾病リスク低減表示)に関する検討会」対応プロジェクトチーム(PT)
令和2年12月から3回開催された表記検討会への協会意見の取りまとめにあたり、幹事会(部会長、副部会長、各WGリーダー)およびWG2班長からなるPTを組織した。検討会の委員である理事長が提案する生活習慣病に関係する既許可トクホを疾病リスク低減表示へ一律移行する案について、事業者意見の反映、資料等の作成等を行った。
■ 令和3年度 活動方針
令和3年度は、基本的に令和2年度の活動の継続の形を取りたいと考えております。令和2年度にまとめきれなかった課題(WG1-AおよびB)、令和2年度に明確になってきた課題(WG2およびWG3)、それぞれの課題解決に向けての活動とします。
WG1-A 議事録解析(制度関連課題)
消費者委員会調査会および調査部会の議事録についてかなり詳細まで読み込み、第三者にも分かりやすいよう作成した解析結果を申請品目や指摘内容別にまとめ、審議の傾向を明確化し、申請者のスキルアップツールとして完成させ、2020年度末にて完成させたマニュアルとともに申請者の座右の書にすることを目指す。
WG1-B 申請・審査の合理化・見える化検討(制度関連課題)
消費者庁担当官との定期協議の場を設定し、変更届の通知記載の範囲と現状との齟齬の認識を共有化し、その是正を行い、部会・協会内部にとどまらず、申請企業全体のトクホ担当者への周知徹底を目指す。
WG2 疾病リスク低減トクホ検討
消費者庁の「特定保健用食品制度(疾病リスク低減表示)に関する検討会」報告もふまえ、により提案された疾病リスク低減トク拡大に向けた論点に対する対応(ガイダンス整備、表示文言)とともに、一律移行実現に向けた活動を行う。
WG3 コミュニケーションワーキング
「トクホごあんない」の特定健診・保健指導の場で活用できるようにするために、冊子のレイアウトや内容の一部見直し、保健の用途別の受診者向けの簡易リーフレットの作成と配布活動を行う。この目標の具現化に向けて、協会とともに厚生労働省等への積極的な働きかけを行う。